レーシック(LASIK)手術 その概要と費用
視力回復のための手術も色々ありますが、代表的な視力矯正手術として有名なレーシック(LASIK)について、基礎知識を以下に記します。
レーシックとはレーザーを目の表面の角膜に照射し、角膜を削って屈折率を変えることで視力を矯正する手術のことです。
麻酔後に角膜の表面を薄く切って「フラップ」呼ばれるふたを作成し、それをめくってレーザーを照射して角膜を削ります。その後はフラップを元に戻して、手術を終了します。
レーザーの照射や均一的なフラップの作成は専用のプログラムやレーザー装置を通じて行われるため、人間の技量差によるミスがまず生じないとされます。
レーシックは「フラップの作成方法」や「角膜を削る量」によって、術式が分かれています。どれくらい強い近視なのか、また乱視は入っているのか、など患者さんの状況に応じて、イントラレーシック(Intra-LASIK)・エピレーシック(Epi-LASIK)・フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)など、いくつかの術式が用意されています。
最近は、個々の患者の目の状況に応じて角膜の削り方を変える「カスタムレーシック」が主流となっています。
手術費用に保険適用はなく、10万~50万円位と、医療機関によっても幅があります。割引制度や分割払いを導入している医院もあり、手術前には、事前の比較検討が大切になってきます。
手術時間は両目で十分程度とスピーディで、手術後は9割近いケースで1.0くらいまで視力回復が可能とされています。
失敗したときの再手術もできますが、再手術にいたる症例は全体の5%から10%程度となっています。
ただし、手術ができない人もいます。たとえば緑内障や網膜疾患の方、角膜の厚さが足りない方などはレーシック手術ができませんし、妊娠中や授乳中の女性もホルモンのバランスが不安定なため、同様にレーシック手術を受けることはできません。
ちなみにレーシック手術は年齢がいくつになっても受けられ、高齢者の方であっても、手術ができなくなるという意味での年齢制限はありません。
(ただし17歳以下の方は、眼球が成長過程にありまだ視力が不安定ということで、レーシック手術をうけることができません。)
レーシック手術自体には高い安全性が認められるものの、角膜にメスを入れることによる角膜混濁などの合併症リスクはゼロではないことから、術後は衛生面のアフターケアに万全を期すことが必要です。
視力が出すぎることによって目の負担が増す「過矯正」も、術後の後遺症としてはリスクゼロとまで言い切れない点も、知識として踏まえておきたいものです。
担当医による術前のカウンセリングでは、術後リスクを含め納得のいくまで説明を受けておく必要があります。
引き続き、老眼・白内障とレーシック(LASIK)手術 を、あわせてお読みください。
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