ドライアイ・疲れ目に対する温熱効果と、涙の果たす役割。
疲れ目やドライアイに対しては、蒸しタオルを目に5~6分程度あてるのが、効果的とされます。
目には「毛様体筋」という、水晶体の厚みを調節してピントをあわせる機能がありますが、長時間パソコンなどを見続けることによってこの毛様体筋の緊張が続きます。
蒸しタオルを目にあてることによって、この毛様体筋のコリがほぐれる効果があるわけです。
またドライアイによって、目の乾燥を防ぐための涙の脂分にかかわる、「マイボーム腺」という器官が詰まるのですが、温めることでこのつまりがとれ、涙の流れがよくなるという効果もあります。
2007年8月には、花王株式会社が、疲労した目に対しては、蒸しタオルで温めるとドライアイの改善効果があることを実験によって実証し、発表しています。
花王株式会社 2007年8月31日発表資料
この記事によると、ドライアイ気味の方は特に、時間的にも10分程度は暖めるようにすると、より効果が高いようです。
目を温めるためのアイマスクなども市販されていますが、お金をかけたくない方は蒸しタオルで温めたり、またはぬらしたタオルをよく絞って電子レンジで少し加熱することで、十分でしょう。
ちなみに目を冷やすことも目の血管を収縮させる刺激を与えるため、疲れ目に対しては一定のリフレッシュ効果があります。
疲れ目には温めることも冷やすことも、一定の効果があるとされます。
ただし、いまや疲れ目を訴える人の6割以上が、「ドライアイ」によるものといわれます。
長時間のパソコン作業などの後は、疲れ目のみならず、ドライアイ気味になっているケースも多いことから、温めるほうがよいでしょう。
なお「目が疲れたから」といって、眼球の辺りを直接強く圧迫することは、眼圧に影響を与えかねない危険があるため、行わないようにしましょう。
さて、疲れ目やドライアイは、涙の不足や成分変化により起こります。
涙は、無理に泣かなくとも、一日中私たちの目を潤し、目の汚れを洗い流すとともに目に栄養成分を運んだり、目の乾燥を防ぐ働きをしてくれます。
しかし目をおおう涙の層の厚さは、サランラップよりも薄く、またとても乾きやすい、という特徴があります。
一日に流れる涙の量自体もさほど多くないことから、目をうるおすためにも意識的にまばたきをするようにしたいものです。
まばたきによって、涙腺から新しい涙が送り出され、同時に古い涙が排出されるようになるためです。
目の乾きを目薬で補うのもよいのですが、目薬をさす回数があまり多くなるのは目の涙の成分を洗い流してしまう場合もあり、避けたいものです。
市販の目薬には刺激感のあるメントールが成分として入っていることが多いのですが、その爽快感を求めて一日に何回もさしていると、目にとって一番必要な涙そのものが、洗い流されてしまうためです。
同様に、「目の洗眼液」も市販されていますが、涙を流してしまうために、かえってドライアイや感染症を誘発しかねないため、その過度な使用は控えるようにしたいものです。
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