さまざまな視力低下(1) 〔近視〕。
視力低下は、なぜ起きるのか。(1)で述べたとおり、屈折異常や調整異常は、さまざまな視力低下につながる症状としてあらわれます。
ピントがあうよう調節を働かせることのない、網膜の適切な位置に見たものが像を結ぶ状態を「正視」と呼びますが、そうではなく網膜の前や後に焦点があってしまうものがあります。
この屈折異常のひとつに、我々にとってもっとも身近な「近視」があります。
・近視
調節を働かせない状態で、見たものの像が「網膜より前に」焦点を結んでしまう状態を、「近視」と呼びます。
焦点が手前のほうにあってしまうことから、遠方がはっきり見えません。
これを解決するために、眼鏡など凹レンズを装用することによって、屈折を変え、「正視」の状態を実現していきます。
近視の度合いは、幼少期からの眼球の発達につれ、屈折状態が最終的にどの程度になるかによっても、変わってきます。
生まれたときは視力が未発達で遠視の状態ですが、その時の遠視の程度がどうだったか、また最終的に眼球がどの程度まで発達したか、で屈折率が変わってきます。そのため、強い近視になる場合もあれば、ちょうど正視に近い状態で落ち着く場合もあり、また弱い近視となる場合もあり、あらわれ方は様々です。
なぜ近視になるのか?については、現在でも様々な説があり、原因がはっきり判明しているとはいえない状態です。
一般的には、遺伝・環境が原因とされるという説が有力です。
また、目が疲れて一時的に近視の状態を呈することを「仮性近視(偽近視)」と呼び、これは本当の「近視」とは別物として、区別されています。
つまり、「仮性近視(偽近視)」になっても「近視」ではないし、「仮性近視(偽近視)」が直ったとしても、「近視」になる可能性があるわけです。
「仮性近視(偽近視)」は、目の疲労により調整機能が緊張状態を呈することで、近視に近い状態となりますが、眼の疲労をとることで回復することもあるため、病気とはされておらず、そもそも治療する必要すらない、という専門家の意見もあるほどです。
この「仮性近視(偽近視)」についても、原因については様々な説があり、はっきりとは見解が統一されていない状態です。
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