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視力低下の原因と症状(16)〔斜視〕。


斜視とは、物を見るときに片目はちゃんと目標を見ていても、もう片方の目が違うほうを見てしまい、同じ目標物に視線が定まらない状態を指します。

俗に、「やぶにらみ」とも「寄り目」とも言われます。


斜視
子供に多い病気とみられがちですが、最近ではパソコン作業などで目を酷使する大人にも、斜視の症例が増えていると言われます。


斜視軽度の場合は治療は不要とされますが、重い場合には二重に見える「複視」や、眼のひどい疲れや肩こり、あるいは車の運転が難しくなるなど日常生活に差し障りがあるほどの症状がでるため、治療が必要になります。


このように、斜視には「先天的」なものと「後天的」なものがあります。

先天的な斜視の原因は、遺伝によるものが少なくないといわれますが、詳しくはわかっていません。

子供のおよそ2%が、斜視を発症すると言われています。


ちなみに、赤ん坊のときは、片方の目が内側によって斜視のように見える状態の時期がありますが、これは成長途上で鼻の根もとが低く広いことでそのように見えるだけで、斜視ではない場合も多いものです(「偽斜視」と呼ばれます)。


一般には成長するにつれて目立たなくなってくることがほとんどで、治療の必要もありませんが、ただし「乳児内斜視」として治療や手術が必要になってくるケースもやはりあります。

いずれにせよ、検査をしてみないと程度の判断できないこともあり、生後3ヶ月頃からは、斜視の有無についての検査を定期的に受けるべきでしょう。


後天的な斜視の原因としては、脳や眼、あるいは神経の病気やけがによって起きる眼を動かす筋肉の異常、あるいは片眼の視力異常遠視などがあります。

眼の位置からの分類では、片目が正面をみているときに、もう片方の眼が内側(鼻の側)によるのが「内斜視」、外側(耳の側)に向いてしまうのが「外斜視」、上側に向くのが「上斜視」、下側に向くのが「下斜視」となります。

また状態からの分類では、常に斜視の状態となっている「恒常性斜視」と、ときどき斜視の状態となる「間歇性斜視」があります。


斜視の治療は、基本的には「屈折矯正」あるいは「手術」になります。

「屈折矯正」では多くの場合、遠視が原因の斜視のときに、遠視用の眼鏡をかけてその矯正をはかります。


「手術」
の場合は、眼を上下左右に動かす筋肉を強めたり弱めたり、あるいは位置をずらしたりして、そのバランスを回復することを目的とした手術を行います。

ちなみに手術は、健康保険の適用があります。


ただし手術をしても、両眼でみたものを脳のなかで一つの像としてまとめるための「両眼視機能」が回復する場合と、しない場合があります。

もともとの斜視の発生原因や状態によっては、どうしても両眼視機能を得るのが難しい場合もあるということです。


しかしそのような場合であっても、手術によって眼の位置がよくなったり、手術前よりも状態が大きく改善することは期待できますので、まずは専門医に相談してみることが第一歩となります。

 

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